先に宣言します、前回のブログほどの内容はありません。
 正直一年経った今読み直してみても大半の内容は正しいと思っています。
 ただ、一年を通して投稿してきて少しばかり違う面も見えてきたので、こちらに別途まとめ上げることにしました。

 アルファポリスさんで投稿を始めてもうすぐ1年が過ぎようとしています。
 あれから2回のコンテンツ大賞を経験し、ムーンライトノベルズとなろうとの同時投稿、移行、再投稿など色々やってみました。
 その都度、私の感じた感触はツイッターでも出来る限りご紹介しています。
 その中でも特に有益かと思える点を幾つかこちらにもまとめてみました。

 本題に入るその前に、まずは前置きとして。


なぜこのような考察をするのか
 残念ながら、これらの情報を知っているか知らないかで、投稿するお話を読んでいただける可能性が大きく変わってしまうからです。
 実際、ムーンライトノベルズで私が最もブクマ(アルファポリスでは【お気に入り】と呼ばれますが、ここでは長いので【ブクマ】と略します)を頂いている作品は、諸事情により以下の投稿方式を取りませんでした。結果、ブクマ数は他の作品より少なくなっています。

 どんなに面白いはずのお話でも、まず見て頂けなければ読んでいただけません。見て頂くためには目につく方法の考察は必要になります。
 もしも、人に読んでもらうことを期待していないでお話を投稿するのであれば、これは全く意味のない考察です。(投稿される方にこういう方は少ないとは思いますが)

 投稿者でありながらも一読者でもある私としては、個人的にはこのような事に左右されずに面白いお話が上位に来るのが一番理想的なんです。
 その為にもこのような情報はなるべく広くシェアしてしまった方が、アルファポリスさんがよりよい執筆環境になると考えています。

 では本題です。


24時間ポイントのブーストについて
 大半の内容は前回のブログでご説明した通りだと思います。
 ただ、実際に読んでいただくための努力としてもう少しだけ考察を付け加えます。

 現在までのモニター結果では24時間ブーストのブースト率は最初の投稿日から一週間ごとに下がっていくと考察しています。
 実際に2月の恋愛小説大賞で、新作の1か月毎日更新のインセンティブの推移を観察したところ、同じ波形を一週間ごとに低くした形で綺麗に見ることが出来ました。

 最初の24時間はまずどの時間帯に自分の作品を好む読者様がいるかを探る為にも最低4回、出来れば一時間ごとに出せるといいと思います。一話一話の長さはあまり長い必要はありません。
 ただし、読者様に呆れかえられない程度、で考えるといいかと思います。
 出す度にブクマの経緯を観察して、一番ブクマの多い時間帯を狙って毎日投稿をするといいのではないでしょうか?
 また、過去24時間のトータルのページ閲覧数がランキングに反映されているようです。その24時間中に24話閲覧されれば4話閲覧されるよりよりランキングは上がるでしょう。


Hotランキングは24時間後
 次に気を付けたいのはHotランキングは最初の投稿から24時間後に開始される、と言う事実です。
 投稿直後から24時間の結果が最初に24時間ランキングに出るわけですが、現実問題としてよっぽどな名の売れた作家様でもない限り、投稿直後のブックマークや閲覧数は大したことがありません。
 そこに大体2~3話加わって、ブクマ数が増え始めたところでやっと過去24時間の閲覧数が増えてHotランキングに入るようになります。
 ですからHotランキングは投稿2日目からしばらくモニターです。
 ランキングに入り始めた時間、上がり始めた時間で過去24時間のどこで閲覧数が上がり始めたか分かります。
 これも毎日更新の時間を決めるデータに使いましょう。
(あ、寝る時間は前もって考えて投稿開始の時間を決めないと私のように24時間体制になります)

 経験からして最初の一週間はなるべく一日2~3話出てた方がHotランキングが上がります。
 アルファポリスさんには間違いなくHotランキングを見て読むお話を選んでくださっている集団がいらっしゃるように思います。この方たちの目について、ブクマが増え始めると一気にランキングが上がっていきます。

 もう一つ、24時間は残酷なほどに24時間です。投稿時間を24時間以上、たとえ10分でも開けてしまうとギャップが起きてランキングが目に見えて落ちます。だからこその毎日更新です。


 さて、アルファポリスさんに投稿したお話の寿命ですが。
 もしもインセンティブ目当てで投稿されるのであれば、1か月程度で完結した方がいいでしょう。
 その後は同様のランキングを維持してもインセンティブは落ちる一方です。

 これはインセンティブの良し悪しな部分だと個人的には見ています。なまじ投稿してすぐにインセンティブの恩恵を受けてしまうせいで、ブクマ数のあがらなかった作品を書き続ける気力が下がりやすいのです。
 これは投稿サイトとしては閲覧数の上がらないお話をいつまでも長引かせるより、新しいお話を出して欲しいでしょうし、ビジネスモデルとしては理にかなっているといえるかもしれません。
 ただ、私のようにお話によっては利益無視で続けたい作者にとっては悶々と考えさせられました。
 一年近く経った今は、この手のお話に関してはもうインセンティブの事は無視して、読み続けて下さっている読者様に向けて投稿を続けています。


アクティブなお話

 アルファポリスさんに投稿されているお話のうち、約半数以上はエタっています(エタる=長期に渡って更新がされなくなっている状態、またはされると期待できない状態)。
 実際に活動的に投稿またはアップデートの続いている作品は半数以下です。
 そして上位の200位程度まではほぼ24時間以内の更新と24時間ブーストが占めています
 これと自分の投稿経験から、更新頻度もランキングに影響があると考えています。


カテゴリ別ランキング
 通常のランキングですが。これ、実はカテゴリごとにしか皆さん見てない気がしています。
 自分の読みたいカテゴリの上位を見ようと思うのは、まあ当然ですよね。
 さて、カテゴリのランキングですが、実は1ページが40位づつになっています。
 80位までで2ページ目、120位までで3ページ目。
 普通に考えてページをめくりながら読むお話を探すのはこの辺りまでです。
 ですからブースト中、ランキングの40位以内、または80位以内を保つのはHotランキングとは別に大きな意味があります。


タグについて
 では同じカテゴリの中からどのように作品を探すのでしょうか?
 私はタグが非常に有効だと思います。
 アルファポリスさんは以前固定されたタグしか使えなかったために、これもあまり変化がなかったんですが、昨年仕様を変更されて今は自由なキーワードが10個まで選べます。

 じゃあどんなキーワードを選びますか?
 作品の特徴を示すのは無論必要最低限ですが、そこに加えて私が気を付けているのは次の2点です。
  1.検索に使われているタグ
  2.差別化するためのタグ
 一つ目が検索で見つけてもらうためのタグ、二つ目が検索結果の中から選んでもらうためのタグです。

1.検索に使われているタグ
 これはまず自分の作品が当てはまる典型的なタグを幾つか使って検索を行います。
 検索数の多い物と中くらいのものを幾つか選びます。
 検索数が多すぎると、検索時に最初のページに出ません。
 ではなぜ入れるのか?
 多くの作品が入れている以上、そのキーワードを検索に入れる方は多いはずです。検索は複数のキーワードを使える分けですからこのようなタグが入っていない、はそれだけで弾かれてしまいます。

 中くらいのものは検索で絞り込んだ結果がそこそこの数だとアクティブに投稿中の自分の作品が上位に入る可能性がかなり高くなるからです。

 例として、【異世界】は4821件以上で前者、【ラブコメ】が477件で後者です。
 ここで気を付けるのが、【異世界転移】ではなく、【異世界】と【転移】を分ける、と言う事です。
 【異世界転移】の検索結果は38件、【転移】は2096件です。
 (件数は全て2018年4月23日時点)
(追加情報:匿名様よりご指摘いただきましたにで少し訂正します。。アルファポリスさんの一番上にある検索は部分検索をするので【異世界】で両方出ます。タグ自体をクリックして検索かけると絞り込むので一つしか出ません。さてどちらを選んだものか。両方入れるのも悪くはないですけど勿体ないですよね)


 一つ一つこのように検索しては件数を確認し、付けては自分のランキングを確認していきます。
 余りにブクマが伸び悩む理由は、自分の経験からするとタグとカテゴリ・エラーが一番多い気がします。
 余り気負いせずに最初の1週間ぐらいは付けたり外したり変更したり試してみるのがいいのではないでしょうか。

2.差別化するためのタグ
 差別化するためのタグは、字数制限内ギリギリで特徴的なものを使います。
 例えば【現代スタート】。
 私以外にこのタグを使っている人はいません。でもこのタグだけで現代と異世界なんなり、両方のストーリーが入ることが予期できます。


 最後に。これはあまり多くを語りたくないのですが。


Webコンテンツ大賞、最低限の知恵
 これまでに3つの作品でWebコンテンツ大賞に応募致しました。
 投稿者としてのその経験を少しだけご説明します。

 まずブーストを最大限に利用するためにも、大賞への申し込みは前月の最終日にしましょう。かなり短いイントロだけでも大丈夫です。遅れては意味がありませんが、そこから24時間ブーストが始まる事はよく考えておきましょう。

 さて、Webコンテンツ大賞のランキングは通常のランキングとは完全に別途に計算されています。
 ランキングの計算は1か月の最後の日のランキングです。平均でも最高でもありません。
 またランキングは同時に表示される大賞独自のポイントを元に計算されています。

 毎日更新は最低限必須だと思ってください。これも、決して24時間以上間を開けない方法で、です。10分でも遅れるとギャップになってしまいます。

 これは私の予測ですが、コンテンツ大賞は次の三つで計算されていると思います。
   1.投票
   2.連続投稿
   3.アクセス数

 投票がプラスされると、間違いなくランキングが上がります。
 これは自分自身が他の方に投票する際に、投票対象のランキングを投票前と後で、比較して確認しています。ただし、決してこれだけでランキングは大きく上下しません。

 連続投稿はほとんど減点式で換算されると考えた方がいいです。連続投稿しなかった日はランキングが確実に落ちます。
 また24時間ブーストを思い出してください。最初の一か月はブースト中です。連続投稿はそれだけでランキングを上げてくれます。

 アクセス数もしかりですが、こちらは加算式。一日に10話出した日は、それだけでも1話出した日よりポイントが上がっています。ポイントが上がればわずかながらでも順位が上がります。
 Webコンテンツ大賞では一人につき3つの作品にしか投票出来ません。ですから投票形式だけでは同点同位が大量に生まれるハズなのです。
 それがなく、実際にはポイントの違いで順位が付けられるのはこの辺りの加算が物をいっていると思います。

 さてWebコンテンツ大賞開催中、ランキングはコンテンツ大賞の投票ページのみで確認出来ます。
 ただ、この投票ページ、実は最終日の24時ちょうどで閲覧ができなくなります。
 これは友人に教わりましたが実際に最終ランキングを確認できるのは「アルファ小説投稿」アプリ内だけです。アプリで【Webコンテンツ大賞】ページの【参加履歴】で確認してみてください。確定順位が確認できます。


 さてここまで色々書いてきましたが。
 ちょっとだけ考えてみてください。
 今お読みになった情報を知らずにWebコンテンツ大賞に出したら、果たして上位に入れるでしょうか?
 突出して素晴らしい作品ならば、どんなことをしても上位どころか大賞に上がるだろ、と私は考えています。

 でも同じようなお話がもし2つ投稿されていたらどうでしょうか?
 私の作品は他の誰の作品を押しのけても絶対全ての人に読まれる作品でしょうか?

 そんな自信のない私はどこまでも努力して、まずは見て頂ける努力を続けていこうと思っています。