どうも小説の本文やあとがきで解説するのって憚られるので関連のお話で説明できなかった物をちょっとだけここにご紹介しておきます。

 まずは In-N-Out Burger (イン・エン・アウト バーガー)。
カリフォルニアで最も古いファーストフードバーガーショップです。
パサデナ店は最古と思われていた他の街の店を何も考えずに潰した結果、周り中から非難を浴びたお店が言い訳の様にして本来の一号店を模した形で作ったそうです。

 お話の中でも出てきましたが本当に旨い!
 アメリカのちゃんとしたレストランのバーガーの旨さではなく、ジャンクフードの頂点としての旨さ(笑)
 カリフォルニアには結構ありますから機会があったら是非試していただきたい。

 
old-town-small そしてオールド・メヒコ
 正式には Old Town San Diego(オールド・タウン・サンディエゴ)です。
 車がないと行きにくい場所ですが行けば女性なら半日は(ウインドウショッピングで)遊べる。
 食事はやはり夕方から夜がお勧め。雰囲気が断然上がります。
 ただどのお店もかなり混みますので前もって予約するか待ち時間を覚悟する必要があります。
 お店の入り口で名前を書いてもらってウェイティングリストに入れてもらってから散策するのもいいですね。

 さて彩音ちゃんの一言でサンディエゴ行きが決まる前、本当はあの二人は彩音ちゃんをグリフィス・パークに連れていく予定でした。
 ロスの北部にある丘の上の公園なんですけど、ちょっとオシャレな家が立ち並ぶ坂を上っていくと雰囲気のある公園に出ます。
 天文台のあるそこはロスの夜景が見渡せるロスきってのロマンチック・ポイントなのですが。
 彩音ちゃんの場合やはりマルガリータの方が合ってますよね。

 お次はラスベガスのショットガンマリッジについて。
 『ショットガンマリッジ』とはぶっちゃけ『出来ちゃった婚』です。
 お父さんがお腹の大きくなった娘の為に相手の男にショットガン突き付けて結婚させたという逸話から来ているそうな。
 ある意味アメリカでもちょっとだけあこがれを持って語られます(笑)
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 ラスベガスやネバダにある主なカジノのある町にはこの様な即席結婚が出来る場所が結構あります。
 飛び込みでも十分可。彩音ちゃんの様に場所によっては手続きを全部結婚式場がやってくれる所もあれば、前もって市役所で書類をそろえてくる必要があるところもあります。
 ただし待ち時間でお互いの気持ちが冷めない保証はありません。
 彩音ちゃんはどちらかと言うと時間ギリギリだったのでしょう。なんせ徹夜明けで朝下着を買う所からやってたんですから。

 そして最後に。
 彩音ちゃんのSomething Four(サムシング・フォー)。マザーグースの歌から発祥した花嫁が幸せになれるというおまじない。
 ご存じの方も多いかもしれませんが結婚式の当日にSomething New(何か新しい物)Something Old(何か古い物)Something Borrow(何か借りた物)そしてSomething Blue(何か青い物)を目立たない場所に付けます。
 彩音ちゃんのSomething Blue と New は朝ホテルで買った水色の下着の上下、 Something Borrow & Oldはお母さんの古いお守りをウェディングドレスの内側に安全ピンでとめてました。
 こっちは山口さんに見つからなかった模様。まあ、見つかっちゃいけない訳じゃありませんが。
 因みにウェディングドレスのままカジノに出るとご祝儀で勝率が上がるという逸話も聞きました。

 もっと色々詰め込みたかったんですけど流れがあってこれ以上は無理でした。
 彼ら流のちょっと変わったカルフォルニア模様をお楽しみ頂けていればいいのですが。

ムーンライト(R18)のお話はこちら:【R18】ストーカーさんと私の恥ずかしくて誰にも言えない関係