ご無沙汰してます。こみあです。

なろうやアルファポリスの活動報告ではご報告していましたが、主人が病で他界して、しばらく執筆ができない状態が続いてました。
こちらもずっと放置で本当に申し訳ないです。

なにをどう書いていいのか、正直分からないのですが。
やっと黒猫君の連載を再開し、ここにキャラのアップデートを書き込んだので、折角なので少し近況を書いておこうかと思いつきました。

まず、主人が他界したあと、なぜ連載が継続できなかったのか。
これは書く気力ももちろんなかったんですが、それ以上に、彼が他界する直前まで自分が書き続けていたファイルを開くのが辛くてどうしようもなかったのが一番の理由です。
そのファイルを開いたら、まるで彼が死んだ事実が過去になってしまうような気がして。
今もまだもう一作の最後に書き溜めたファイルが開けられません。

じゃあどうやって書き出せたのか?
これはちょっと語弊がありますね。
実は書くと言う行為自体はやめられませんでした。
もうこれは私の体の一部で、息を止めて生きられないのと同じように、書くのをやめて生きるのは無理でした。

じゃあなにを書いてたのか?
主人の逝くまで、そして逝ってからの暫くの自分の心中を吐露したエッセイをセルバンテスという投稿サイトに書き綴っていました。
ただ、まるでそれが運命だったかのように、セルバンテスさんはサイトを終了して閉じられ、私もそれを機に自分のエッセイの幕を閉じました。
これはバックアップはとってありますが、どこかに再掲する気は今はありません。
これもまた読み返せないファイルになってます。

セルバンテスさんのサイトを閉じた頃、なんとはなしに、自分の中で色々と変化がありました。
まず、恋愛小説がやっと少し読めるようになったこと。
そして書きたい欲が少し違う方向性を持ち始めたこと。
世界がコロナでロックダウンに入ったこと。
これらがあって、自分がこのまま書き続けるのか、それとももうなにも書けないのか。
それを試すために書き出し祭に参加させていただきました。

結果はボロボロw

なぜってそれは自分の中に強い熱がなくて、書きたいものもよく分からなくなってたから、と今ならそう思えます。

そこに、とある作家様が感想をくださいました。
決して甘い感想ではありませんでしたが、その中でご指摘いただいた「三人称で書くべきだ」というお言葉と、そしていつもお世話になっているもう一人の作家様による、私の拙いプロット書きを救ってくれた講習のおかげで、私はそこで筆を折らず、代わりにアルファポリスの「歴史・時代大賞」に「水茶屋『はなや』の裏看板」と言う新作を投稿することができました。
これは正に周りの方々に頂いたエールが書かせてくれた作品でした。

お陰さまでこの作品は奨励賞を頂き、物書き3年目の私にとって生まれて初めての賞となりました。

私はまだまだ普通ではないのでしょう。
以前のような勢いは、今はまだありません。
エロも読めないし、書けません。
だけど黒猫君を書き始められたのは、そんな気持ちと状態、そして周りの方々や読者の方からの感想、そういうもの積み重ねです。

最初は本当に読み返してみるだけでした。
そのうちに自分の古い文章が本当に恥ずかしくて。
それを書き直すうちに、結局一読者に戻って全編読み切ってました。
自分は本当に自分のお話が好きなんですよね。だからどうしても続きが読みたくて。
それだけの沢山のことが重なって、やっとまた書き出すことができました。

多分私のスランプは、普通の方のスランプとは全く違ったものかも知れません。
それでもなお、再び書き出す為に必要な時間と熱量はきっと同じように高いものなのに違いありません。
今はただ毎週少しずつ書くことに集中してます。
これが今後どのように変化するのか、それは私にもわかりません。
それでも。
いつかまた皆さまと「好き」を共有できる作品を力一杯かける日がくることを祈って。
今日もまた私は小説書いてます。